2005年10月28日

給食のはなし

小学校で、ごくたまーに給食をいただくことがある。つくづく、ごはんと牛乳という、あの魔の組み合わせに驚愕する。幼心に、なんでお茶じゃないねん、合わへんわ、なんて感じていたけれど、大人になった今、改めて食してみて、あまりのひどさに泣きたくなった。あれって味覚形成にぜったいよくないはず。こどもたちの手前、何でももりもり食べなくちゃいけないので、表面上は笑顔で牛乳を飲んでいるわけだけど。
先日、驚くべきことを知った。わたしがこどもだったころ、給食を残すことは断じて許されなかった。いくら嫌いなものでも、食べるのがおそくても、ぜったいに先生は残させてくれなかったし、はやく全部食べなさい、と怒られもした。みんなが昼休みに遊びに出て行く中、ひどいときはその後の掃除の時間まで、半べそをかきながらお箸を口に運んだものだ。それでもどうしても食べられなかったときにだけ、5時間目の始まる前に残飯として給食室へ運ぶことが許されたのだ。「ごめんなさい」の言葉とともに。
ところが今は、食べられないものは残してもいいことになっているらしい(他の学校の事情はわからないけれど)。昼休みのチャイムが鳴ったら、食べ終わった子も、お皿にまだいっぱい残っている子も、同時に食器を返却する。
それを聞いて本当にびっくりした。そんなんでいいの!?と言いたくなった。誰かが育てて、給食のおばちゃんが一生懸命つくってくれた給食。好き嫌いの多かったわたしは、掃除の時間、いつもひとり教室のすみっこで、ほこりの舞い散る中をじっと机の上の大嫌いなメニューに向かいあっているのが苦痛だったけれど、ある意味仕方ないよな、と思っていた。だって残したらおばちゃんに悪いもん。なんとなく、それはわかっていたから。無理やりに食べさせることで好き嫌いが直るとは思わない。むしろ余計にひどくなることだってあるかもしれない。みんなそれぞれ胃袋の大きさもちがうだろう。けれど、それでも、そんなに簡単に食べ物を捨てさせる方針が、他でもない学校でとられていることに、ただただ驚いた。なんだかかなしくなってしまった。学校は、給食の場は、食べ物を大切にすることをまず一番に教えるべきだと思うんだけど、違うんだろうか。食育、か。
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2005年10月26日

ひんやり

朝晩の冷え込みが体にこたえる。ぶるぶる震えて布団にくるまって、なかなか寝付けない、起き出せない。華やかに風にそよいでいたコスモスも少しずつ色あせて、次は山々が色づきはじめるころ。年をとるごとに寒いのは苦手になってきたけれど、毛糸ものを身につけられる季節がやって来たことが、嬉しくってたまらない。なぜって、なぜって、マフラーとか手袋とかセーターとか、ニット全般がとにかく大好きなのだ。冷たい空気の中、ほんわかあたたかな毛糸に顔や手をうずめる感触。まさに至福なり。

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コスモスって、和名がすてき。秋桜。

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2005年10月17日

パソコンが

突然パソコンが壊れてしまった。電源が入らなくなってしまった。すぐに修理に出したものの、1ヶ月ほどかかるんだそう。中にはデジカメで撮った写真なんかが多量に入っていて、こんなデータは無事に戻ってくるんだろうかと気が気じゃない。めちゃくちゃショック。ちゃんと別メディアに保存しておけばよかった。ネットができないのもつまらないし、いかに自分がパソコンに依存していたのかを思い知ったよ。これからはパソコンごときがちょっとばかり壊れたって、びくとも動じない生活を送っていきたいもんだ。修理のお金もばかにならないし、いっそのこと電化製品なんて身のまわりにないほうが、こころおだやかなのかもしれないなあ。
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2005年10月13日

いちじく食べごろ

いったん熟しはじめると、まるで伝染するようにあっちもこっちもと次々に熟していくので、うれしいながらもすこし困ってしまう。ちょっと見逃すとすぐ腐りはじめてしまうし、いちじくの旬ってまさに一瞬。柿とかみかんみたいに採りごろが長くもないし、収穫してから保存もきかない。ほりゃ、まさに今が食べごろだ。やわらかい果肉の中に、プチプチ。

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ぱっかり口の割れたおいしそうないちじく。木のそばに座りこんで、もぐもぐ食べる。いっぱい食べると、口のまわりがぴりぴり痛い。
今年の旬は、もうすこしで終わってしまいそう。秋風のようにびゅんっと通りすぎてゆくその様は、潔くもあり、切なくもある。秋も中盤。
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2005年10月12日

生き物王国

わたしの暮らすまちは、田舎は田舎なのだけど、決して豊かな大自然に抱かれたようなところではない。日本のどこにでもよくある、ちょっとした田舎まちだ。家の裏手に山があり、少し歩いたところにはコンクリート固めの川がある。駅へは車で15分もあればたどり着ける、けれどこんなところでも、生き物のにおいは濃厚だ。うちのトイレは屋外にある。トイレのスリッパをはこうと思うと、ぺたっ、カエル。裸足のときは飛び上がってしまう。夜、暗がりの中、水道の蛇口に手をかけるとまたカエル。ぺたり。心臓によろしくない。お風呂の中にもよくカエルが出没して、その度にわたしは真っ裸でカエルをつかまえるはめになる。玄関先の天井にはその名のとおりヤモリの親子がはいつくばっていて、夏場にはどこからともなくカブトムシが現れる。駅前の住宅地なんかに住んでいる友だちが遊びにくると、あんたんちはいろんな虫が出るからいややわ、なんて言われることはざら。裏山には多量のイノシシ。最近はイノシシのこどもが山から滑り落ちてきたこともあった。音にびっくりして家の裏手をのぞくと、もがく小イノシシ。縁の下からたぬきが出現することもあるし、夜にひびくのはキツネの鳴き声。このところすっかり見かけなくなったけど、一時は山の猿も元気だった。なんだか気性の荒いのが数匹いて、窓を開けて眺めていると、木からびゅんっと飛びかかってくるのだ。ものすごい形相で。あいつら、どこへ行ってしまったんだろう。姿を隠しているだけで、今も木陰からこっそりわたしたちの隙を狙っていたりして。まあ裏山の果物はばっちり食べられているので、どこかにお住まいになっているのだろう。
いやあ、愉快ゆかい、いろんな生き物がいる。自慢できるような美しい場所ではないけれど、どこにでもあるような場所だけど、それでもわたしはこのまちを愛してる。だってわたしはどこでもないこの場所で、こんな生き物たちと一緒に大きくなったんだから。

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発見するといつも、どうしてか笑ってしまうゲジゲジ。しかも巨体。なんかにくめないんだよな、こいつ。よくわたしの部屋の壁に出没する。けれど一晩たてば忽然と姿を消している。自由人なんだかな。
posted by season at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | しぜん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月11日

秋の夜長

すっかり日暮れが早くなった。
あっという間に太陽は地に沈み、深まりゆく秋の夜長。
とは言っても、早寝早起きが信条のわたし。
夜10時やそこらには寝てしまうので、夜長を味わえる時間は限られているんだけど。
それにしても、虫の音が心地いい。日が暮れはじめると、次第に高まる虫の鳴き声。
暗闇にリーリーリー、と澄んだ音色が響き渡って、秋ってすてき、なんてつくづく感じ入る。
耳に入ってくるのはこんな虫たちの大合唱ばかりで、あとはまったく静かなこの集落。
ときおり、ほんのときおり、暴走族(笑、ここは何時代だ)の音がかすかに聞こえるくらい。
秋の夜長、こんな美しい時間をしみじみ味わいたい。
だからかな、このところ夜、めっきり音楽を聴かなくなった。
だって窓の外からは、季節の奏でる音楽が惜しみなく流れてくる。
そういえば虫の音を愛でるのは、日本人特有のものだって聞いたことがある。
例えば欧米人にとってあの音はただの雑音でしかないらしい。
こんな繊細な感性を、わたしたちは持っている。
季節のうつろいを、ほんのちいさな自然の営みを愛で、そこに情緒を見出す日本の文化。
さてさてみんな秋の夜長には、
お茶でもゆっくり飲みながら、虫の音に耳をかたむけてみよう。
ひんやりと冷えた風に、いよいよ深まる秋をことさらに感じながら。

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2005年10月10日

信楽陶器まつり

陶芸の里信楽で、8〜10日の3日間開催されていた信楽陶器まつりに行ってきた。
滋賀に住んでいながら、初参加。私鉄に乗り継ぎガタゴトと、秋の山里の旅。

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人気のまばらな静かな車内。秋は列車の旅にぴったりだ。

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2005年10月07日

ヤップ島旅日記・2

9月18日
ゆうべは深夜、真っ暗闇の中をヤップに到着したもので、あたりの風景とか、家のまわりの様子とか、当然ながらほとんど何も見えなかった。暗がりの中で感じることができたのは、肌にねっとりまとわりつくような湿気だけ。お日さまの光に包まれたヤップの姿はどんなだろう。太陽が昇ってかなりたったころ、うだるような暑さに目が覚めた。ふらふらと外に出ると、お父さんやお母さんはもう起きていて、息子さんやお嫁さん、いろんな人たちが思い思いに椅子にこしかけていた。おはよう、どうぞよろしく!みんなと笑顔で挨拶をして、玄関先に出る。青い空にヤシの木、バナナの木。目の前には海からつながる湾が広がって、なんてすてきなところだろう。ゆうべはスコールがあった。ザーッと激しい雨の音が、おぼろげに耳に響いていた。明日は雨かな、なんて寝ぼけながらに少し憂鬱だったけど、一転してこの素晴らしいお天気!愉快な家族たちも暖かく迎えてくれて、さあ、楽しい日々のはじまりだ。

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2005年10月06日

金木犀前線

夕焼けのころ、犬の散歩をしていると、風にのって漂ってきた金木犀の香り。
鼻先をくすぐる甘い香りにはっとして、あたりを見回すと、咲きはじめの金木犀の花。
ああ、季節が一巡して、またこの花の季節がやってきたんだ。
秋の香り。うれしくって、すこし小走り。
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2005年10月05日

つげの櫛と椿油

数年前に亡くなった、母方のおばあちゃんの形見のつげの櫛。
おばあちゃんの部屋から母が持ち帰ってきたものを、わたしが譲りうけた。
生前、おばあちゃんもこの櫛で髪の手入れをしていたのかな。
やさしかったおばあちゃん。だいすきだったおばあちゃん。
おばあちゃんはもうこの世界にいないけど、せめてこの櫛を大切にしようと思った。

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昔ながらの日本の美容法。
平安時代の長い長い髪をしていた女たちも、江戸時代の町娘たちも、
つげの櫛と椿油で美しい髪を保っていたんだろうか。

塗れた髪に椿油を1滴、2滴。
たったこれだけで、髪がつやつやになる。
これまた椿油が染み込んだつげの櫛で髪を梳いて、さらさら。
和の素材が身近にあるだけで、こころがなんだかたおやかになるから不思議。
posted by season at 13:34| Comment(0) | TrackBack(0) | ナチュラル・ケア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月03日

ヤップ島旅日記・1

9月17日〜23日までのヤップ島の旅。すこしずつ、思い出を記していきます。

9月17日
名古屋からグアムへ、そこからヤップへは1時間半ばかり。日本からこんなに近いのに、意外に知名度が低いところなんだなあ。さて、今は雨季、それもちょうど台風の季節のヤップ島。フライト当日、ヤップ上空で台風が発生したとのことで、運悪くヤップへ降り立てなくなってしまった。このあたりは台風の発生しやすいところで、これが日本までたどり着くんだそう。この時期、飛行機が飛ばなくなることはよくあるらしく、まさに運命は天のみぞ知る、なのだ。
そんなわけで、グアム→ヤップ→パラオと順に進んでいくはずだったのに、ヤップを通りこして、一路パラオへ向かうことに。その後、ヤップに引き返せるのかも不明で、結局パラオの空港に6時間ほども軟禁状態になってしまった。この先の運行状況もわからず、みんな疲れ果てたころ、いきなりチェックインのアナウンスが流されたときは、もう天から光が降ってきたようだった。観客の間には祝賀ムード。むすっとしていた人も、疲れて眠りこけていた人も、みな一様にすてきな笑顔。旅にトラブルはつきものだけど、やっぱり問題が解決するとほっと安心する。まあそんな中、パラオの入国スタンプがもらえた、とかひとり喜んでいたのはわたしなんだけど。それにしてもこんなとき、やっぱり英語の必要性を痛く実感する。いつもは片片片言くらいの英語と身振り手振りで、なんとかやっているわけだけど、こんな風に重要な情報を得たいとき、やっぱり英語は必須だと思う。言葉の端々をつかまえて、なんとなくこうかな?ってことを、あたりを見回して欧米人のリアクションに確認する。まったく正反対なこともあったりして、うーん、かなり不安。
さて、ようやくヤップに向けて飛行機が飛び立った。台風の情報なんてうそのように穏やかなヤップ上空。窓から見える黒い島。あかりがぽつん、ぽつん、と灯っているばかりで、あとは真っ黒な森に覆われている。高度をぐんと下げた飛行機は、そのままちいさなちいさな空港の滑走路に降り立った。タラップから外に出ると、からだを包み込むようなむわっとした空気。そういえばグアムの空港に降り立ったときは、あまい果物のようなにおいを感じたっけ。いろんな国のにおいや空気を感じるのは、なかなかおもしろい。ヤップのそれは、むん、とした熱帯らしさを帯びたものだった。
簡単すぎる入国審査を終え、いざヤップの大地へ!空港の出口(と言っても入国審査の列に並んでいる時点で、外の様子が伺い見れるほど小さくてオープンな空港なんだけど)には、親戚のおじさんの友だちが、すっかり夜もふけた午前3時、こんな時間だというのにお迎えに来てくれていた。ここでお家のお父さん、お母さんとご対面。双方ともすっかり疲れていたので、挨拶もそこそこに家にたどり着き、倒れるように眠りこけてしまった。よく考えたら、24時間眠っていなかったのだ。

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衝撃的だったパラオの空港。ここもこじんまりとしたところなのに、なぜかラーメンの提灯。

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三角屋根がすてきなヤップの空港。数年前には台風で屋根が吹き飛んでしまったらしい。
国際空港とは思えないほどに素朴でこじんまりとして、とってもすてき。
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2005年10月02日

運動会の空気

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えっと、これはチベットのタルチョ、ではなく、運動会に付きもののあの旗。
どうして世界の国旗なんだろう。漠然とした疑問。けれどそんなことは気にせずおこう、この旗が運動会気分を盛り上げてくれるのだから。

今日は地区の運動会があって、こどもたちの様子を見がてら、ちょこっと顔を出してきた。こんなのに参加(と言っても観覧のみ)するのって、いつぶりだろう。我が家まで響き渡るでっかいアナウンスの声やピストルの音。会場に近づくにつれ、濃くなる運動会の空気。あの空気、なんかすき。みんなだるがりながらも、そこそこ楽しんでいるようにも見えたりして。地元の友だちに会えるかな、なんて少しわくわくしていたのに、誰にも会えなかったのは残念だったなあ。
実はわたし、こういう地元の運動会とかお祭りとか、そんな行事ごとに参加している人がけっこうすき。なんか、地元を大切にできる人って、いいやん。せっかくの学校・仕事休みだけど、運動会。若い子たちもけっこう参加していて、えらいなあ、と思った。わたしもまた今度、友だち誘って遊びにいこうっと。
posted by season at 20:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

収穫のとき

昨日、稲刈りをした。
すっかり黄金に色づいた稲穂がべったりと、地に倒れてしまっていた田んぼ。以前、こんな田んぼにはコンバインは入らない、とか何とか書いたけど、実は入るんだそう。無知で適当なことを書いてごめんなさい。方向に気をつけて、ガガガ、と刈っていく。そう、今年の稲刈りはコンバインに頼ることになったのだ。隅っこだけは鎌で刈って、束ねて結ぶ。そうこうしているうちに、じいちゃんがコンバインを動かし始めた。

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倒れる、黄金色の稲穂。

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稲穂の束。

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どんどん稲を呑み込む、でっかい怪物。

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posted by season at 19:41| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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