いよいよ明日、ヤップ島へ出発だ。
例によって準備も終えず、こんなことをして時間をつぶしているわけだけど。
ヤップはミクロネシアの島国で、ヤップと言えば、石貨とマンタ。
なんでも、ダイビングでマンタと遭遇できる確立はほぼ100%で有名だとか。
マンタかあ。逢ってみたいなあ。
ヤップの海は、深いブルーに珊瑚や魚やマンタやカメの、神秘的な美しさ。
海の底、どんな夢世界がひろがっているんだろう、とは思うけれど、
人間の限界を越えた、ダイビングという行為はあまりすきになれない。
もぐっていいのは、生活をかけて獲物をとる、地元の人たちだけのような気がする。
ボンベがなければ息もできない、魚たちの世界に、
技術にものを言わせて、人間が入り込む。それって本当に美しい世界なんだろうか。
そして石貨。
島じゅういろんなところに大小さまざまな石のお金がおいてあって、
今でも現実に使われることもあるそう。
むかしむかし、お隣のパラオから、カヌーにのせて石が運び出され、石貨はつくられた。
運搬の途中、カヌーが転覆してしまったり、石が重すぎてそのまま沈没してしまったり、
そんなことは数え切れないほどにあっただろう。
石貨は、大きければ大きいほど価値があるというわけではなく、
どれほどの労力をもって作られたか、そこに重点が置かれるのだ。
つまり、上記のようにたくさんの人々のいのちと引き換えに生み出された石貨。
こんな石貨が、とても価値を持つのだそう。
わたしたちの世界とはまったく異なるその価値観に、とてもこころ惹かれた。
もちろん今では生活もずいぶんアメリカナイズされ、
一般には石貨でなく、ドルが使われるようになっているのだけれど、
それでもヤップは、伝統的な生活様式や価値観をとても大切に守り続けている島だ。
実際にそんな世界に暮らす人々に会えるのが、すごく楽しみ。
わたしは、南国サモアの酋長さんの白人文明(きっと今では日本のそれも)批判、
「
パパラギ」が大好きで、ずっとサモアに憧れていた。
場所こそ違えどヤップの人たちもきっと、
わたしたちの忘れた、すばらしいスピリットを持っているんだろう。
posted by season at 14:50|
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